まとまりのないマンガ

少女マンガから青年マンガまでいろんなジャンルを読み漁っているのでタイトル通りまとまりがないです。

「百鬼夜行抄」
百鬼夜行抄16 (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)
小学生から愛読している隔月誌で連載してます。高校生の主人公が守護する青嵐を初め、さまざまな"妖し"達に振り回される成長(?)物語です。
マンガなのに叙述トリック的な要素が含まれていたり、一度目と二度目の読後感が違ったりと、何度読んでも飽きのこない作品です。
「娚の一生」
娚の一生 1 (フラワーコミックスアルファ)
中学から作者買いしているマンガ家です。独特の絵とストーリーが好きで買い続けています。恋愛描写でも登場人物によってふわふわしていたり、殺伐としていたりと、とても極端な話が多いかも。特にマイノリティー好きなファンが多いらしく作品によって駄目出ししているファンがいたりする、私的に切ない漫画家さん。でも作者のサービス精神旺盛なところが大好きな私は全部買い続けますよ。
「死と彼女と僕」
死と彼女とぼく(1) (講談社漫画文庫)
結構古いマンガです。新章として「ゆかり」、その後「めぐる」が講談社で連載されています。絵について酷評されたりしていますが、そんなの気にならないくらい良いマンガです。古いほうはホラー雑誌に載っていただけあって怖さ全開ですが、「ゆかり」からは霊達に悩まされる主人公「ゆかり」「優作」を暖かく見守る家族愛でちょっと泣けます。
「め組の大吾」
め組の大吾 (01) (少年サンデーコミックス〈ワイド版〉)
ドラマは観てませんが原作であるマンガは間違いなく面白いです。ヒーローになりたくて消防官になった大吾、自分の居場所を求めて「オレンジ」を着る大吾、無くなって欲しい災害と自分の居場所を無くす恐怖と葛藤し、それでも前に進まなくてはいけない。派手な消化シーンばかりでなくそんな主人公がかっこ悪く、かっこいいマンガです。
「月の子」
月の子―Moon child (第9巻) (花とゆめCOMICS)
宇宙に散らばった人魚たちが産卵のために地球に集まるファンタジー。人間と交わるとチェルノブイリ原発事故で世界が終るという一見荒唐無稽な話なのに、読んでいるとあまり違和感なく読めるストーリーです。少女マンガ苦手な人もいるかとは思うけど童話の挿絵のように美しい絵は魅力的です。未来サスペンスな「秘密」もお薦め。この作者実はサスペンスチックな話が多いので好きなのかも。
「笑うミカエル」
笑う大天使(ミカエル) (第1巻) (白泉社文庫)
小学生の時に初めて読んで、大人になった今でも楽しめるマンガです。このマンガは映画化もされましたがそっちにはあえて触れないでおきます。哲学者に造詣が深いのか、よく引用されています。シリアスなシーンなのに三等身で語られるゆるーいマンガなのですが、不思議とほろっと泣けてしまう温かい話を綴っていく作者。不器用な人たちが不器用なりに誰かを大事に思っていることを感じさせる作品が多いです。
「無限の住人」
無限の住人(6) (アフタヌーンKC (151))
劇画調なのに古臭くない、擬音が漢字で描かれてる。など「萌え」とかけ離れた絵柄です。内容は切ったり切られたり血飛沫あげて内臓が飛び散るちょっとグロい話です。それでも主人公は不死身なので数時間、早ければ数分で傷も消えちゃうんですけどね。侍で人切りで不死身って反則でしょうって感じなんですが無愛想で人間味あふれる主人公はなぜか慕われるんですね。形ないものに意義を求め戦うおっさんたちの話です。
「よつばと!」
よつばと! (1) (電撃コミックス)
大人になってあたりまえなことが子どもにとっては新鮮なことだらけなんだって思い出すかも。私は結構冷めた子だったのでこんな子供がうらやましいな。こんな子供が欲しいではなく自分がなりたい・・・。周りの大人たちが真剣なところが面白い。自分が純真だった頃を覚えてる人はやっぱり子供が好きだよね。
「ベルセルク」
ベルセルク (22) (Jets comics (873))
圧倒的な画力、アクション、世界観が壮大。ロールプレイングゲームを漫画にしたようなストーリー。裏切った親友を倒さなければならないというハードボイルドな内容。身の丈以上もある大剣を振りかざし魔獣の殺戮を繰り返す主人公に寄り添うアクセントのようにゆるっと妖精が突っ込み入れたりする緩急が何とも言えない。
「BANANA FISH」Banana fish (1) (別コミフラワーコミックス) これが少女漫画雑誌に連載されていたのがちょっと信じられないくらいのハードボイルドアクションマンガです。NYで繰り広げられるギャング同士の抗争、政治家と絡むコルシカマフィア、果ては華僑のチャイニーズマフィアまでを巻き込む「BANANA FISH」とは何なのか。自分と自分を利用しようとする大人を憎む主人公と傍にいながら、何もできない自分を苛む友人。生まれ育った環境が余りにも違うのに惹かれあう、切ない友情も胸にくる。
「I`ll」I'll ?アイル? 1 (ジャンプ・コミックス) シュートする時に「あちょー」とか言っちゃうバスケマンガです。真剣に悩み、親たちに反抗する少年たちが青臭くて恥ずかしい感じが素敵です。素直になることができない少年たちがぶつかり合いながら次第にチームワークを育てていくちょっと照れ臭いスポーツ漫画です。